なぜ総合診療なのか
平均寿命が長くなり、高齢者が増加しています。
高齢の方が増えるにつれて、一つの病気の治療だけではなく、複数の病気を抱える患者さんが急増しています。
平均寿命が長くなり、高齢者が増加しています。
例えば、骨粗鬆症と糖尿病、心臓病、肺気腫もある方です。
骨粗鬆症は整形外科、糖尿病は糖尿病内科、心臓病は循環器科、肺気腫は呼吸器科と4つも受診するのは大変な負担です。
それぞれの診療科から薬が処方されることで、薬の総量が増えてしまい、問題になっています。
ポリファーマシーと呼びます。
”ポリ”がたくさん、”ファーマシー”が薬という意味で、たくさんの薬という意味になります。
薬が多いと、飲み忘れの原因になったり、薬同士の相互作用による副作用や高齢者には向かない薬を飲んでしまう可能性が高くなることが知られています。
POINT病気に使える薬がたくさんある中で、
優先順位を付けて内服する薬を選んでいくことが必要となっています。
複数の診療科からたくさんの薬をもらっている方はぜひご相談ください。
総合診療が向いている方
総合診療が向いているのか下記のような方です。
POINT複数の病院から薬をもらっていて、薬を減らしたい方
花粉症やアトピー、頭痛など複数の診療科のちょっとした内容を相談したい方
通院先が多くて、まとめたい方
何科を受診したらいいかはっきりしない方
逆に
- 抗がん剤治療を受けている方
- 難治性のアトピーで注射薬を併用している方
- 定期なエコー検査やCT検査が必要な方
などは専門外来の受診をお勧めしています。
もちろん、がんは専門の病院で、それ以外はまとめて総合診療で治療を行うことは可能です。